日蓮大聖人経石塚・道善御房供養塚 顕彰活動

 

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加名盛祖師堂にて

 

 

日蓮宗千葉県西部宗務所では、日蓮大聖人ゆかりの聖地とされる君津市加名盛と呼ばれる山の中で、顕彰活動を行っています。

地元約50戸の家が皆真言宗の中、唯一、日蓮宗君津市浦田 妙長寺(山田妙眞住職)の檀家として 本吉家が代々この地をお守りされています。

また、同地は妙長寺が元建立されていた場所でもあります。

この加名盛(かなもり)の地は、日蓮大聖人にとって二つの縁由が伝えられています。

一つは、日蓮大聖人が安房の清澄山清澄寺在山修行の折の26才頃、法華経一部を自らが書写された経石を埋めた塚・経石塚(きょうせきづか)が建立されている事。

もう一つは、日蓮大聖人の御師範・道善御房(どうぜんごぼう)の供養塚が建立されていることです。

 
 

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                                          日蓮大聖人書写経石

 

◎経石塚(きょうせきづか)

 

宗祖日蓮大聖人は、清澄山で修行していた折に「法華経一部を小石に書写して塚を築き、国家安泰を祈りたい」と念願されました。

日蓮大聖人は初め、立教開宗以前の信者、高水村の藤井図書(ふじいとがき)の案内により高水まで来られたが、そこから見える、上関村の本吉藤太夫正久(もとよしとうだゆうしょうきゅう)の所有する高山がよかろうと加名盛に来られました。

そして、当地の地主・本吉藤太夫正久より土地の提供を受け、早速、法華経一部(約69,380余文字)を小石に一字ずつ書写し宝治元年(1247)10月13日に経石塚を築かれました。

よって、加名盛は天下泰平・五穀豊饒・玉体安全・武運長久の願望成就として、法華経一部を小石に一字ずつ写し、塚を築き埋めたいという「心願」による地です。

以後不思議なことに、加名盛山は夜ごと光り輝き、光明山とも呼ばれました。その石を持っていると幸福になれるとか、器に経石を置き、その中に水を入れて飲むと病気が快癒する 等言われたそうです。人々がこぞってこの山に発掘に集まり、一時「市(いち)」まで連なったそうです。

現在、本吉家にその経石が一つだけ伝えられ残っています。

 

 

 

加名盛供養塚修正

 

 

(中央)道善御房供養塚  (右手奥)浅間大神碑

◎道善御房供養塚(どうぜんごぼうくようづか)

 

師匠である道善御房遷化(せんげ・僧侶が亡くなること)の訃報が身延の地に届き、日蓮大聖人は、ただちに追善の為に『報恩抄』を著述されます。完成の後、弟子の日向(にこう)・日實(にちじつ)の両上人に、師匠の墓前にて『報恩抄』を奉読するよう清澄寺に遣わされます。

ところが、当時の清澄寺から追われた日蓮大聖人の師匠の墓は到底建立されることは許されていなかった様子。更に領主・東条家の反発を恐れた清澄寺からも、その申し出は断られたとの事。日向・日實両上人は、師・日蓮大聖人にその旨を告げると、曾て経石を埋めた塚があるので、そこで法華経一部を読誦し、『報恩抄』を奉読し、ご回向するよう再度遣わされます。道善御房の生家は実はこの本吉家であるとの古き言い伝えがあります。

 

 

報恩供養塔修正

 

日蓮宗千葉県西部宗務所では、同地を代々お護りされている地元の本吉家のご了解をいただき、日蓮大聖人縁由深き地として「顕彰碑」を加名盛の山上に建立させていただきました。

 

爾来、毎年道善御房の祥月命日忌の

3月16日を「報恩の日」

顕彰碑建立開眼の

10月27日を「顕彰の日」

と定め、君津市浦田 妙長寺(山田妙眞住職)本堂にてお題目写経を書写し、報恩法要を営んだ後、現地に移動して報恩顕彰法要を実施しております。

 

星降りの井戸修正2

 

星乃井戸

 

また、平成24(2012)年11月11日、日蓮大聖人法華経一部を書写された際に使用されたと伝わる古井戸が発見されました。大聖人が祈りを捧げられた聖なる井戸「星乃井戸(ほしのいど)」として平成26(2014)年に井戸の再興落成をしました。

 

 

 

同地は、加名盛の地に本吉家が建立した「祖師堂」と「道善房供養塚」。元日蓮宗管長 大本山池上本門寺貫首・田中日淳猊下ご染筆の「顕彰碑」、「報恩塔(基壇部は納経部)」、「華果成就御書碑」と「御題目写経納経塔 功徳聚」を千葉県西部宗務所にて建立。

山頂には古くからの「浅間大神碑」、妙長寺再興の「星乃井戸」が整備されています。

 

山の中腹まで車で行けますが、途中道が狭く、車高の低い車は、下をする可能性もあります。

ご参拝の折は十二分にお気をつけください。

 

詳しいお問い合わせは、君津市浦田 妙長寺

0439−27−3309

までご連絡願います。

 

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