木更津・富津・君津地区6組寺院連合会による「第35回 信行の集い」を6月10日に、富津市相野谷 妙常寺(青山泰顕住職)にて開催し、僧侶・檀信徒100名が参加した。
平成27年に妙常寺では、本堂の再建工事が完成し、今回の「信行の集い」開催にあたり、開堂供養法要を行う運びとなった。

第35回信行の集い 1

午後1時20分より門前より本堂に向かい、唱題行脚。参加者写経の千葉県西部謹製「御題目写経」を本堂御宝前に奉奠。

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引き続いて開会式で、土井了真千葉県西部宗務所長(長生村法輪寺住職)より、青山住職が代務している千葉県長柄町満蔵寺檀徒大和久里美氏に管長表彰。妙常寺元総代小佐原常蔵氏、齋藤馨氏、池田稔氏に総長表彰が授与された。

午後2時より、開堂供養法要を、千葉県西部管内僧侶有志で構成された雅楽を演奏する会である雅成会(がじょうかい)会員出仕のもと、青山住職を導師に営まれた。

法要後、木村順誠師(木更津市成就寺住職)より、お曼荼羅についての法話があり、本堂再建にあたり青山住職が妙常寺檀徒のために揮毫した、板曼荼羅の意義、尊さを力説した。
その後、5名の雅成会による「雅楽演奏会」が行われ、普段聞く事の出来ない雅楽の調べに、参拝者一同 あたかも浄土にいるかの如く 心地よく酔いしれていた。

第35回信行の集い 3

閉会式の挨拶で青山住職が「今回の再建事業の発端は、前回妙常寺で行いました「信行の集い」でした。本堂再建は以前からの悲願で、裏山に植林するなど準備はしていましたが、檀家数も多くなく現実的には大変厳しい状況でした。今回の再建事業は小さい出来事をきっかけに始められ、諸佛諸天善神、日蓮大聖人の御加護を頂いて完成に至ったと思います。良い御縁と御加護を頂けたことをありがたく思っております」と感謝の気持ちを述べた。

閉会式後、青山住職より妙常寺檀信徒一軒一軒の代表者に 住職揮毫の「お曼荼羅」が手渡され、一同、「お仏壇にお祀りさせていただき、お題目をお唱えします」と、感謝の笑顔で住職と手を取り合った。

 

明治時代に大雨で裏山が崩れ、堂宇墓所一切が土砂に流され埋もれてしまった。当時のご住職や檀信徒がなんとか埋もれた仏像等を数点見つけ出したものの、復元には至らず。その後、仮本堂が建てられましたが、大正、昭和、平成と今日まで大変厳しい状況が続きました。

今回、本堂の外から見守っていた一人の老僧の姿がありました。高齢の青山顕章前住職です。前住職は、本堂再建のために今から数十年前に未来を見据え、植林をした住職です。そして本堂に足りない仏具を手作りでつくり、一つ一つ、本堂荘厳のために尽力されてらっしゃいます。歴代住職から受け継いできた思い、百年越しの本堂再建が叶った事業でありました。
他の寺より参加の檀信徒は、「ご先祖様をまもってくださっているお寺のことを考えさせられました。檀家として我がお寺を思う大切な気持ちを新たにすることができ、良かったです」と、感想を述べ、妙常寺の新本堂の佛様に見守られながら、帰路についた。

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