平成29年10月30日(月)、千葉教区(冨永観瑞教区長)主催による布教講習会が年番・千葉県西部宗務所(土井了真所長)、担当・千葉教区布教師会連合会(野坂法行会長・千葉県南部布教師会長)、当番・千葉県西部布教師会(高鍋隆盛会長)で開催され、教師、寺庭婦人合わせて108名が参加した。午後1時半に開会式が行われ、冨永教区長、当番の土井所長が挨拶した。

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続いて講師に薄井秀夫氏(株式会社寺院デザイン代表取締役)を招き、「葬儀の変化とお寺の未来 変化は仏教にとってピンチなのか?チャンスなのか?」と題し講演が行われ、薄井氏が務める寺院デザインへ寄せられる相談の傾向や集計したアンケートを中心に紹介し、現在問題視されている「墓じまい」「葬式仏教」「直葬」などの問題を解説した。薄井氏によると日本人の約63%は祖先の霊を信じているというデータがあり、一般人は供養を必要としているが、霊魂を語らなくなった葬儀が葬式仏教と呼ばれてしまう原因であると述べた。

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また「本来の仏教から葬式仏教化したからこそ庶民に広まった」という歴史背景に触れ、現代の仏教は「こうあるべき」が強すぎて現代社会の仕組みの変化に寺院の調整ができていないという問題も指摘した。講演後も活発な質疑が行われ、「変えなければいけないものは何か?」という質問には「お布施と檀家の在り方」と即座に答えて今回の講演テーマの結論を出した。

閉会式では高鍋布教師会長が参加者へ謝辞し、午後3時45分散会となった。

 

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