2024年10月23日
令和6年度 千葉教区檀信徒研修道場
本年は、10月23、24日に、鴨川市大本山清澄寺で開催され、檀信徒34名が参加しました。
研修は「お寺と行事」とされ、初日は千葉教区内4管区の布教師会会長が行事の由来と歴史について難しい仏教用語を分かりやすく、時にはユーモアを交えながら参加者へ講義が行われました。講義の合間には、なかなか体験の出来ない大人数での唱題行や清澄寺宝物館への見学をし、普段では触れることの出来ない宗門内でも貴重な宝物を見学する事が出来ました。
2日目は、前日の夜は、大雨でしたが不思議と旭が森まで登り終えた頃には雲も少なくなりご来光を遙拝し、お勤めの後、教区内4名の布教師会会長によるディスカッションが行なわれました。
ディスカッションは、初日の講義中に参加者がもった疑問・質問事項をまとめたものに回答する方式をとり、様々な角度からの疑問・質問に対して、4人の布教師会会長がお答えしました。
参加者には「信仰する心をこれからも大切にしていきたい。」「楽しく聞かせて頂いた。解りやすく学べた。」等の感想の述べる方がいた他に、「『法華経』の内容について更に知りたい。」「不受不施義について学びたい。」等の高い研鑽意欲を示す方もいらっしゃいました。
2024年10月4日
千葉教区布教講習会
令和6年10月4日、日蓮宗千葉教区(山本隆真教区長)主催、千葉県東部布教師会(張田富田会長)当番、の講習会が多古町本山日本寺において午後14時から開催され、千葉県内僧侶60人程が集まり、講師を長谷川雄一日蓮宗伝道部長が勤め、「いのちに合掌」の布教方針についていろいろな観点から説明を受け、熱心な聴講と質疑応答が行われました。
長谷川雄一日蓮宗伝道部長より、人間は生きていく上で止む無く、他の生物の「いのち」をいただいている。いただく「いのち」に感謝しなければならないと思います。
また、戦争や殺人事件。いじめや虐待・誹謗中傷。あらゆる面で尊い「いのち」が奪われているし、軽んじられてもいます。
「いのちに合掌」「いのち」の尊さを示し、「いのち」の重みを儀礼を通して、更には有難さを実感してもらう。「いのちを大切にする社会となれば社会が健全になり、個人が幸福になるのではないか」そのような布教活動が肝要と思います。
すべての「いのち」に仏性があり、仏様はすべての物事が仏になると説いている。
個々の幸せから世界中の幸せ、世界の平和のためにも「いのちに合掌」が大切なことであると布教の方針の説明がなされました。
2017年10月30日
千葉教区 布教講習会開催
平成29年10月30日(月)、千葉教区(冨永観瑞教区長)主催による布教講習会が年番・千葉県西部宗務所(土井了真所長)、担当・千葉教区布教師会連合会(野坂法行会長・千葉県南部布教師会長)、当番・千葉県西部布教師会(高鍋隆盛会長)で開催され、教師、寺庭婦人合わせて108名が参加した。午後1時半に開会式が行われ、冨永教区長、当番の土井所長が挨拶した。
続いて講師に薄井秀夫氏(株式会社寺院デザイン代表取締役)を招き、「葬儀の変化とお寺の未来 変化は仏教にとってピンチなのか?チャンスなのか?」と題し講演が行われ、薄井氏が務める寺院デザインへ寄せられる相談の傾向や集計したアンケートを中心に紹介し、現在問題視されている「墓じまい」「葬式仏教」「直葬」などの問題を解説した。薄井氏によると日本人の約63%は祖先の霊を信じているというデータがあり、一般人は供養を必要としているが、霊魂を語らなくなった葬儀が葬式仏教と呼ばれてしまう原因であると述べた。
また「本来の仏教から葬式仏教化したからこそ庶民に広まった」という歴史背景に触れ、現代の仏教は「こうあるべき」が強すぎて現代社会の仕組みの変化に寺院の調整ができていないという問題も指摘した。講演後も活発な質疑が行われ、「変えなければいけないものは何か?」という質問には「お布施と檀家の在り方」と即座に答えて今回の講演テーマの結論を出した。
閉会式では高鍋布教師会長が参加者へ謝辞し、午後3時45分散会となった。