【125年ぶりお寺イベント!】

平成31年4月20日(土)、千葉県のアクアライン玄関口近くの木更津市瓜倉 感応寺(かんのうじ・山口寿光住職)にて「おたのしみっけコンサートin感応寺」(木更津市教育委員会後援)が開催された。

東京藝術大学の学生・卒業生から結成された音楽と美術を提供するグループ「みっけ」のメンバーを感応寺にお招きし、音楽と美術が織り成すコンサートを行った。

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当寺にとっては、実に125年ぶりのイベントである。
寛永7(1630)年に木更津瓜倉に創立された感応寺は、毎年10月 日蓮宗の宗祖日蓮聖人のご命日のご法要としての御会式(おえしき)お逮夜(たいや・命日の前日に営む仏事法要)にイベントを開催し、地域の人々の交流の場であった。
しかし、明治27(1894)年のお逮夜では、境内の露天商から出火し、本堂・什物の一切を焼失してしまった。復興には長い時間がかかり、機運整い58年後にようやく昭和27(1952)年に本堂が再建され、現在の形に至る。

その間にイベントといったものが開催されず地域交流の場としてのお寺ではなくなりつつあった。

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さらに、近年アクアライン開通に伴い、感応寺周辺の金田地域では開発が進み、新しい住民が増える中、新旧住民の交流が課題となっており、様々な形で催し物が開かれるようになった。

そこで感応寺 山口住職は、お寺の役目として地域の人々が交流する場として、本堂でコンサートを開催することになった。

当日は、若い世代の親子やおじいちゃんおばあちゃんと一緒に三世代の家族がお寺に訪れ、コンサートに参加した。
途中、色あてゲームや即興演奏・三味線など、他ではなかなか聞けない音楽や美術などに触れ、子ども達の笑顔が会場いっぱいにあふれた。

参加の親御さんは、「また来年来たい」という言葉を住職に話し、お寺を後にした。
また、受付スタッフとして参加したご婦人は、「家庭や介護に時間が取られ、社会とのつながりを忘れそうになった。現役時代のような感覚でお仕事が出来たので有難い」と話した。
さらに、読売新聞・千葉日報といった新聞紙面やきさレポ・いこーよといったSNSなど、様々なプレス関係者もご協力頂き、お寺のコンサートを宣伝してくださった。

山口住職は「今回のイベントは、様々なご縁を生み出したように思う。125年前のかつてのイベントの形がどのようなものか分からないが、今回と同じように様々な人々がお寺で交わり、交流を深めていったのだろう。」と思いを語ってくれた。

木更津のお寺に新たな 地域交流の素晴らしい行事の誕生に多くの人々が期待を寄せている。

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