2016年11月18日
草堂寺法華経一部読誦法要
平成28年9月28日(水)、草堂寺蔵経楼(中国西安)で蔵経楼開堂一周年記念法華経一部読誦法要が持田日勇貫首(国際仏教親交会会長・本山藻原寺)を導師に厳修された。
日蓮宗は昭和55年から訪中団を派遣して中国仏教協会との交流を深めてきた。鳩摩羅什三蔵法師の舎利塔がある草堂寺発見後には、羅什三蔵法師遺跡顕彰会を発足させ、羅什三蔵法師御尊像開眼法要を金子日威管長導師のもと厳修し、羅什三蔵法師記念堂を建立して奉安した。更には法華経二十八品の経石碑を建立し、法華経を含め全世界に現存する羅什三蔵法師の翻訳した経典を収蔵する蔵経楼を建設して、中国初の一尊四士本尊を奉安するに至った。
今回の法要では千葉県西部宗務所管内法華経一部経読誦会を中心とする日蓮宗僧侶17名が、法華経一部八巻を読誦して草堂寺蔵経楼開堂一周年を慶讃し、遺跡顕彰に貢献された先師の増円妙道を祈った。
前日には西安市内の大慈恩寺で食事会が開かれ、増勤法師(大慈恩寺住職)と陜西省宗教局の李暁建局長も同席し歓迎を受けた。持田貫首は「日本の仏教は未だに鳩摩羅什が訳した中国語の仏典でお経をあげています。ここが我々の読んでいる法華経の故郷だと思っている。今後とも日中の仏教が固い絆になることを心から願っています。」と謝辞し、三泊四日の法華経読誦の旅は終了した。