2017年5月13日
第23回「いのりの日」
日蓮宗千葉県西部宗務所(土井了真所長)では、4月29日、第23回「いのりの日」を開催し、僧侶、寺庭婦人、檀信徒310人に参加いただきました。
早朝、各地区をバスで出発した一行は、千葉県鴨川市小湊に到着。小湊漁業駐車場から唱題行進で日蓮聖人御降誕の地である大本山誕生寺(石川日命貫首)に向かいました。
誕生寺 祖師堂にて、土井所長を導師にお開帳法要を行いました。大聖人のご降誕を来る平成33年に迎えるに際し、それぞれがお題目修行に精進し、素敵な心の花を咲かせられるようお誓いするお香を手向け、心を洗いました。
次に日蓮聖人出家得度、立教開宗の霊場である千葉県鴨川市・大本山清澄寺(二宮日敬別当)へバスで移動。
参加者は、修行に入る幼い日蓮聖人が母 梅菊と涙涙にお別れされたとされる 涕涙石(ているいせき)2キロ手前でバスを下車。一同、団扇太鼓に先導され、旭が森までを唱題行進修行。
旭が森では、日蓮聖人像を拝し、香を手向け、参加者それぞれ報恩感謝の思いを巡らせた。
その後、千葉県西部宗務所謹製の御題目写経を行いました。
続いての講演会では、講師に山口県立大学教授の鈴木隆泰師(東京都江東区善應院住職)をお迎えし、「南無妙法蓮華経でお葬式・年回法要を」と題し講演をいただきました。
鈴木師は、「お葬式は結婚式や七五三などと同様の通過儀礼だが人が亡くなると今まで通りのお付き合いができないので新しい関係を構築する必要がある。さらに亡くなった本人に亡くなったことを自覚して頂く必要があるが今まで通りの語りかけでは難しい。そこで仏さまにわかる言葉『妙法蓮華経』に基づく教えが必要である」と原典研究に基づき述べられた。
参加者からは、「お経の必要性を再認識した。わかりやすくて勉強になった。もっと話を聞きたかった」「お友達と歩けるうちは、ご降誕800年、いや、その先の日蓮聖人750遠忌までは、元気にお参りしますよ」と言った声が聞かれた。
最後に月﨑了浄伝道担当事務長(長南町・長久寺住職)が閉式の辞を述べ、午後3時30分に下山し帰路に着いた。
この「いのりの日」は、平成7年より続いている行事です。
日蓮聖人の霊地で、その息吹を感じ、自らの足で歩いてそのお題目の功徳をつかみとっていただく修行でもあります。
これまで参加いただいた方も、是非来年もご参加ください。
興味をお持ちの方は、お近くの日蓮宗寺院にお尋ねください。
清澄の御山でお会いできるのを楽しみにしております。